初夏にシーズンインする「キス釣り」は、家族やカップル、初心者に非常におすすめの釣りです。
堤防・砂浜(ビーチ)などアクセスしやすい場所で気軽に楽しめるうえ、釣った後も天ぷらや塩焼きにして食べられることから多くの釣り人に親しまれています。その手軽さからサビキ釣りと並んで「ファミリーフィッシングの代表格」と言っても過言ではないでしょう。
かくいう僕も初めての釣りはキス釣りでした。幼少期に祖父と釣りに行けるのを、とても楽しみにしていた記憶があります。
夏休みに親子で出かけても良し、カップルで釣りデートしても良し、仲間たちと釣りキャンプしても良し。そんな砂浜の女王「キス」を釣る仕掛けと釣り方について、わかりやすく解説していきます。

ちょい投げキス釣りのロッド(竿)とリール
ぶっちゃけ竿とリールがあればなんでもいいです(笑)ただ、長すぎる竿や重すぎるリールは釣り自体やりにくくなってしまいます。もし今何も持っていなければ、2千〜3千円ほどで売ってあるチョイ投げセットで十分です♪
海で数時間使っていたら錆びてきますが、釣りに支障はないので気にしないでください(笑)
これくらいの竿で始めて、回数を重ねて、「アタリを明確に感じたい」「他の魚も釣ってみたい!」となれば、1本で様々な釣りに対応できるエギングロッドとリールがいいでしょう。
僕もキス釣り→エギング→船釣りと、段階を経て他の釣りもやるようになりました。
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ちょい投げキス釣りのロッド(竿)とリールの動かし方
エサの投げ方は、あれこれ考えるよりも釣り場で実際にやった方が早いです。軽いボールを軽く投げる感じで「誰でも簡単にできる」ので安心してください♪
1エサを投げます。
2オモリが底に着いたらリールを巻きます。(巻きスピードは感覚に任せてOK)
3「ブルブル」っとアタリが来てもそのまま巻き続けます。
キスは潮の満ち引きに合わせるように移動するので、置き竿はしません。アタリがあれば同じ場所に投げ、アタリがなければ投げる方向を変えていきます。投げた方向に対し、竿を横にしてリールを巻くとアタリがわかりやすいです。

キス釣りに使うオモリ
オモリは根掛かりにしくい「ジェット天秤」か、アピール重視の「L型」がおすすめです。優劣は特にありません。キスはいたら釣れるのでどっちでも良いです(笑)
使うオモリの重さは竿によって変わりますが、チョイ投げセットやエギングロッドの場合は5〜6号です。不適正な重量のオモリを使うと非常に釣りにくくなってしまいます。
他に「キス弓天秤」というのもありますが、ナスオモリというオモリを付ける必要があるので手間がかかります。
キス釣りのオモリとライン(糸)の結び方
チョイ投げで釣れるキスは大きくても30cm前後。結び方はあまり気にしなくていいと思いますが、気になる方は完全結び(漁師結び)が良いでしょう。簡単で強度があります。

糸の結び方はシーガー≫≫完全結び(漁師結び)|強いノットはこれだ!
キス釣りの針
針の数は「2本」もしくは「1本」をおすすめします。3本以上は絡みやすく、根掛かりも増えるので逆に手返しが悪くなってしまいます。
針の大きさはメーカーにもよりますが、天ぷらサイズは7号以上が適正です。刺身サイズは9号以上がいいでしょう。リリースするような小さいサイズは、ほぼ9号以上の針を飲み込めません。

今まで多くのキス釣り用の針を使いましたが、Hayabusaは2本針の中でも絡みにくくおすすめです。
キス釣りのエサ
キス釣りで使うエサは、「アオイソメ(朝鮮虫)」や「砂ゴカイ(キスゴ虫)」です。
どちらでも大丈夫ですが、アオイソメは大きすぎるのでカットします。しかし、カットした時に出る体液が苦手な方は、1匹そのまま使える砂ゴカイがいいでしょう。価格差が少しありますが、それをふまえると気になりません。
エサの量の目安は、1人1時間10グラムです。この数字は2本針、エサはカットして使いある程度釣れ続けることを想定しています。
*エサの呼び方は地域で変わります
キス釣りのエサの付け方
エサの端から針に沿って通していき、針からエサが少し(約1〜3センチ)出るくらいでカットします。
針を端(口)に入れるのが難しい時は、口の少し下からしましょう。噛まれにくくおすすめです。(噛まれても痛くも痒くもないですが)
エサをカットする最大の理由は「キスの捕食方法」にあります。エサを吸い込むように捕食するので、1匹丸々だと長すぎて吸い込みきれず、アタリは出ても釣れません。
カットしていればしっかり針を吸い込み、釣れるようになります。また、房掛けと言って画像のように何匹もまとめて針に付ける方法もありますが、夏はキスの活性も高く釣れやすいのでやる必要はありません。

キス釣りの豆知識
キスが針を飲み込んだときの外し方
左右のエラに人差し指と親指を突っ込んでラインを引っ張ると、簡単に針が外れます。その代わり少し臭いがつくので、僕はタオルを使います。
出典:DAIWA
キスの持ち帰り方
美味しく食べるには「クーラーボックス」と「氷」は必須。クーラボックスの代わりに発泡スチロールでもOKです。大きさは魚・飲料・氷が入るサイズを選びましょう。
ジップロックがあれば臭いもつかず、綺麗に持ち帰ることができます。
氷ですが、魚に直接当てると氷焼けするのでザルやタオルを使いましょう。水を凍らせたペットボトルを持っていけば「冷やせる+飲める」ので一石二鳥。ちなみに冷たい空気は下にいくので、氷は魚の上に置きます。
*画像はザルのイメージ
キスが釣れる場所

キスは堤防の砂地や砂浜(ビーチ)にいます。とにかく砂地ならいる可能性があります。
普段は回遊していますが、エサを食べている時はゆっくりと移動します。駆け上がりや障害物など、キスが溜まっているポイントに投げれば連続で釣れることもあります。
「キス釣りで1番大事なのは、道具でもテクニックでもなく場所」。地元の釣り具店で旬な情報をGETしましょう。

駆け上がり・・・海底が急に斜めになるところ
障害物・・・・・岩、藻など
キスが釣れる時期
数釣りの夏 | 5〜9月 |
大型の秋 | 10〜11月 |
脂が乗る冬 | 12月〜 |
キスは暖かくなり始めると、産卵のために岸に寄ってきます。逆に寒くなり始めると、水温が安定している沖へと移動します。
場所にもよりますが、ちょい投げで釣れるのは初夏〜秋まで。冬は相当条件が揃わないと釣れません。

キスが釣れる時間帯
日が昇り、落ちるまで。
日中は数匹〜30匹ほどの群れで行動しエサを追い求め、寝るときやビックリした時は砂の中に潜ってしまいます。

さあ準備ができたらキス釣りに行こう!
最後にもう一度・・・「キス釣りで1番大事なのは場所」です。
楽し美味しい釣りライフを。