
アタリを取って「バシィッ」っと合わせてるエギンガー・・・かっこいいですよね。
もしあなたが現在アタリを取れてなかったら、「しゃくり合わせばっかりだし、エギングって難しい」と思っていたり、中には「面白くない」と感じている方もいるかもしれません。
僕はアタリが取れるようになるまで「かなり時間がかかった」ので、その気持ちがわかります。
初心者の時の僕は「ラインの変化?こんなんわかるわけないやん。どうやって見分けろっていうねんw」と、そもそもラインでアタリを取ることを断念し、テンションフォール(手感度)で釣れるイカだけ狙っていました。もちろんアタリが取れる人より釣果は少なかったです。
それからしばらく経ちエギングに慣れてきた頃、なんとなく「ラインでアタリ取れるかもな」と思い、練習してみることに。ぶっちゃけ最初は難しかったです。だって「アタリが出た時のラインの動き方が分からない」から。
そう。問題は「アタリがどんなものか分からないこと」なんです。
口で説明されてもイメージできないので、ほぼ分かりません(笑)
でも、今は動画という「アタリを目で見て確認できる最強のツール」があります。今回は動画を使いながら、解説していきます。


ラインのアタリを取る練習動画(テンションフォール)
【注意点】高画質(1080p)・画面の明るさ最大推奨。PCは画質変更と画面拡大できますが、スマホ・タブレットはできないのでYouTubeアプリからご覧ください。画面左上の動画タイトルを押すとYouTubeアプリが開きます。
これは相棒と「テンションフォールのアタリの取り方」を練習をしている時の映像です。まずはわかりやすいテンションフォールから覚えていきましょう。
テンションフォールとは、ラインを張った状態のことを指します。
「エギの重みをずっしり感じるくらいのラインの張り方」もテンションフォール。
「ラインがピンと張るくらいの状態」もテンションフォール。
強弱の違いがあるだけで、どちらもテンションフォールです。
このテンションフォールをしている時に出やすいのは、「ラインがたるむアタリ」です。動画でも言っていますが、ピンとラインを張っていると、エギが着底した時に「スッ」とたるみます。着底よりも早くたるめばアタリというわけです。
波、風、潮などの条件でもアタリは変わりますが、まずは無風で波の穏やかな時に練習するとわかりやすいと思います。
ラインのアタリを取る実釣動画(テンションフォール)
*僕の動画ではありません。非常にラインが見えやすく、アタリがわかりやすいのでYouTubeから拝借しました。
ラインがピンとなった時に合わせていますね。これはアオリイカが「抱きついた際にラインがフッとたるみ」、その後に「エギを引っ張ったのでラインがピン」となりました。
イカはエサを捕まえた後に、自分自身が餌にならないようどこかに隠れながら食べるそうです。だからこんなラインの変化になるというわけですね。
ただし、大きくなったイカは襲われる心配がない場合「居食い」と言ってその場でジッと食べ始めます。この時はラインの変化を見極めるのは難しいかもしれません。

ラインのアタリを取る実釣動画(フリーフォール)
*僕の動画ではありません。非常にラインが見えやすく、アタリがわかりやすいのでYouTubeから拝借しました。
フリーフォールとは、ラインのテンションを張らずにエギを落としている状態のことです。
この動画の場所は足場が高く、風も少し吹いていてラインが弧を描いているような状況です。
元々たるんでいるラインが、一瞬ピンと張りましたね。フリーで落としている時はこんな感じのアタリが出やすいです。
糸ふけがもっと出ている動画を撮影できれば、差し替えようと思います。フリーの場合は「あくまでこんな感じ」という参考用です。
ラインに指をかけてアタリを取る
「ラインを見るアタリ」の次は、「ラインに指をかけてアタリを取る」練習です。
しかし、「なんでラインに指をかけるの?ラインを見てアタリが取れたらしなくていいじゃん」と思う方もいると思います。
指をかけるのは、ちゃんとした理由があるんです。
理由1【夜】
夜はラインを見ることができません。指を使うことでカバーできるというわけです。
ライトでラインを照らしても大丈夫ですが、夜間ラインがはっきり見えるほどの明るさはどんな影響を及ぼすかは分かりません。
理由2【目では取れないアタリがある】
風、波が少しでもあると、熟練者でもアタリを取れない時があります。初心者ならもっと難しいでしょう。
いつでも無風、もしくは風裏に行けるなら問題ありませんが、そんな良い条件ばかりではありませんね。
それに、アタリは一瞬です。よそ見をしていると見逃してしまうことも。そんな時にラインに指をかけていれば、アタリを逃さないかもしれません。
どんなアタリの出方になるか?
こればっかりは経験を積むしかないんですが、ラインテンションをかけていれば指に「ガン」とアタリが伝わります。イカパンチの「パチン」も伝わります。あとは指にかかっているテンションが「フワ」っと抜けます。
フリーでエギを落としていれば、イカがエギを引っ張った時に「指にめり込むような感じ」になります。あとは「微妙に重さ」を感じます。
指のかけ方ですが、リールを持っている手の人差し指にかけてもいいですし、リールを持っていない方の指にかけてもOK。
練習する時はなるべく「無風・砂地・満潮下げ」の条件で、まずは着底を感じてみましょう。最初は指にエギの重さを感じるくらいのテンションをかけた状態でエギを沈ませます。着底したら「トン」もしくは「フワ」っとした感覚があると思います。
これがわかれば、イカのアタリはほぼわかるようになります。
砂地の理由は「根掛かりしにくいから」で、満潮下げの理由は「潮が沖へと流れやすくテンションをかけやすいから」で・・・無風が良いのは明白ですね。
いつくるか分からないイカを待つより、「指に何かを感じる」ことから始めるのが大事です。

しゃくり合わせはダメ?
あくまで僕の考えですが、自分がしゃくり合わせしたら正直、少し恥ずかしいです(笑)
でも、それは周りに人がいる場合。誰かにしゃくり合わせしているところを見られたら、「ふん、しゃくり合わせやん」と思われてないかと少し頭をよぎります(釣れることのほうが嬉しいのですぐ忘れますが)。
別にしゃくり合わせがダメとは思いません。どんなに上手な人でもアオリイカのアタリを100%取るのは不可能に近いと思いますから。
ただ、アタリを取れるかどうかで釣果は大きく変わります。真面目に「倍以上」変わります。イカってそれぐらい微妙なアタリが多いんですよね。
違和感を感じたら、「とりあず合わせる癖をつける」のが大事です。
